彦之丞の日記

レトロゲームは面白いが、そんなに価値は高く無いはず

映画ドラえもん のび太の地球交響楽【90点】

久々にドラえもんを映画館で観ました。

そして、楽しかった。

 

のび太の宝島のび太の月面探査記を観て嫌気がさしていたし、

テーマもいわゆる地球大切的なやつと勝手に判断していたので、

正直、あまり乗り気ではなかったのですが……

今作は、きちんと『ドラえもんの映画作品』として満足しました。

宝島が30点(うち20点は主題歌)、月面探査記が10点なら

地球交響楽は90点くらい。テーマも個人的に好きな「音」だし。

 

個人の2次創作ならともかく、公式が『ドラえもん』という便利な

秘密道具を使って、ただただ「俺のやりたい話」をやっているのは

キライなので、テンプレ的でも『ドラえもん』していたのが好印象。

 

しかも、テンプレの使い方が非常に上手いというか。

テンプレを使っただけ感のある南海大冒険とかとは、全然違う。

ドラえもんを好きでたまらない人が関わったのかな、と思えた。

 

理解力(年齢)に応じて楽しめる、数々の要素。

見え見えなんだけど、気持ち良くはまる伏線。

現実世界との距離感。秘密道具の効き方。

そして、映画ドラえもん的なご都合主義。

さらに、映画館ならではの音響。主題歌。

のび太たちの活躍度合いも程良い感じだった。

 

個人的に物足りなかったのは、途中の展開がゲーム的だったのと、

登場人物が多くて、個々のサブキャラとの絡みが少なめだった点。

時間内に収めるには仕方ない要素と思うけど。

 

あと、今回のドラは楽しめたっていう話を同世代の人にしたら、

のび太と空の理想郷も良かったよ」と言われたので、

評判の良い新・のび太の大魔境ともども1度観てみようと思います。